しばらく彼と離れて暮らす。
嫌いになったわけじゃない。
心が通じ合っていると感じられたからこそ、しばらく離れて暮らすのだ。
いままでは、そばにいて触れ合っていないと、どこか不安だった。
からだを求められないと不安だった。

捨てられるんじゃないか・・・。

そう思って、びくびくしていた。


最後の夜、私から誘った。
目でおねだり。
わかっているくせに・・・

「どうしたの?」

何もいえなくて、さらに見つめる

「どうしたのさ、何かしてほしいの?」

そうやってからかうくせに、からだは どうぞ という体勢。
どうしていつも受身の態勢なの?そう思いながらも、ボタンを一つ一つはずす。
もう!もう!と目で訴えながら、ゆっくりと。
やがて彼は目を閉じ、すっかりされるがままの状態に。
ちょっと、不満。

彼の胸が見えて、すりすり・・・。最近ちょっとお肉がついてきた。これ以上柔らかくならないといいけど。
でも・・気持ちいい。すりすり。

胸に耳を当て、彼の鼓動を聞く。
しっかりと規則正しくうっている。
低く・・・彼の声のように・・・。
髪をなでてくれる優しい手、大好き。
ずっとこのままでいたい。
まだ、肌と肌を隔てるものがあるのに、吸い付いているような感覚に襲われる。
頬と寄せると、からだという入れ物に入っていないように、意識が漂う。
幸せな時間。


服を脱がせて、下着だけにする。
すでに・・・。
下着を半分だけ、ずらして・・・放置。
なーんとなく、意地悪してみたくなったから。
前はこんなことできなかったよ。
そんな余裕はなかったもの。
今日はしてアゲナイヨ!

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