幸せのカレー

昨日、頭痛を抱えながらビデオを返しに行った私のかわりに、いつもより早く帰ってきた彼がカレーをつくってくれました。

筑前煮にはいっていそうな乱切りの大きなニンジン。彼の実家作で、ニンジンの香りがぷんぷんするくらい栄養満点。だけど、カレーのなかでは目立ちすぎ。
私が解凍していた豚肉。これもカレーにはあってなかった。
はっきりいって、こんなおいしくないカレーは初めて。ちょっと、捨てたくなっちゃった。
でも、彼がせっかく作ってくれたものなのでおかわりをした。でも・・・、ちょっとブルーになってしまった。
材料のせいで、彼のせいではない。材料もあってなかっただけ。

今日は朝から友達から相談の電話を受けた。友人の少ない私には珍しいこと。一生懸命答えた。
彼女は泣きながら、核心から離れたところからすこしずつ、すこしずつ話してきた。
核心部を想像しながら、すこしずつ、少しずつ紐解いていった。
私自身も貧乏のために悩んでいらいらしていることがあったので、普段使ってない脳の部分を使って、できるだけ面白くなるように彼女に言った。彼女は笑って聞いたくれた。
悩みを打ち明けあうのも必要。
私もすっきりした。彼女は笑い声になってすっきりしたみたい。次にすることもできた。

彼女は仕事がうまくすすまないために、別れた不倫の男のことを考えて、また自分を傷つけていた。彼女の中では、不倫の男のことが核心部分なのだけど、実際は目の前の仕事がもと。でも、彼女は別れたはずの男にとらわれていた。私もそんな時期があった。
別に不倫でもなかったし、再び付き合いたいわけでもなかったけれど、目の前がうまくいかないときに、あぁ、あれはどうだったのだろうと考えてしまっていたのだ。ぐるぐると答えのでないことを・・・。
早く断ち切れるといいな。

同じ国の同じ言語なのに通じない人が多い世界。
貧乏でも「いとおしい」と思える人と一緒にいられる私は幸せなのだろうか？
一芸にひいでることもなく、主婦をしているけれど、守るぬくもりがあるというのは幸せだろう。

別に一人の彼女が不幸なわけではない。ただ、ちょっと躓いているだけ。これを乗り越えれば、また一回りおおきくなり、輝くだろう。
彼女には才能がある。はっきり言って、うらやましい。お互いがうらやましい私たち。
二人はいつもそうだったように思う。そうやって、お互いを目標にしていたような気がする。
がんばろう。ともに輝く30代を目指して。

自分の持っている幸せをしっかり見つめながら。